『リーダーシップの比較政治学』
第10号|2008年10月
いま、政治家のリーダーシップが問われている。政治のグローバリゼーションやガバナンス化の進展のなかで、政治家のリーダーシップはどのように可能なのか。比較政治学・行政学・選挙研究・政治史など幅広い視点から追究する。
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目次
1 政治の大統領制化の比較研究(原田久)
2 投票行動からみた「執政部―有権者関係」の変容(平野浩)
3 インドにおける政治指導
──BJPはなぜ成功し、そして挫折したのか(上田知亮)
4 「選択操作的リーダーシップ」の系譜
──ミッテランとサッチャー(吉田徹)
5 韓国の少子化対策の政治的文脈と大統領のイニシアティブ(春木育美)
6 元老西園寺公望と日本政党政治
──その意思と権力(村井良太)
7 「ドイツ自由主義希望の星」
──皇太子フリードリヒ・ヴィルヘルムとドイツの政治的近代化(今野元)
8 コンセンサス・デモクラシーにおける「ワンマン」型リーダーの台頭(松尾秀哉)
9 「カリスマ」の誕生―現代西欧の極右政党における指導者権力の拡大過程(古賀光生)
『テロは政治をいかに変えたか』
第9号|2007年7月
「9.11同時多発テロ」は、アメリカをアフガニスタンでの武力行使、そしてイラク戦争へと駆り立てた。この国際環境の激変は主要国の国内政治をどのように変えたのか。
アメリカを初め、日本、イギリス、ドイツ、イタリア等を取り上げ、市民社会の動向、テロ対策・移民政策への対応などを比較分析する。併せて、1960年代後半の旧西独の左翼運動、パレスチナ解放人民戦線、日本赤軍等を対象にテロリズムの実態を歴史的に跡づける。
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目次
Ⅰ テロへの対応の比較政治分析
1 9.11事件と国内政治の変動
──アメリカとイギリスの比較(中山俊宏・成廣孝)
2 9.11事件以後における国内政治の変動と市民社会(坪郷實・高橋進)
──ドイツとイタリアの比較を中心に
3 「9.11」とユーラシアの四角形(岩下明裕)
──ロシアと中国,ロシアとインドの関係比較を中心に
4 イラクでの人質事件とドイツの市民社会(本田宏)
5 公共空間における監視の強化(前田幸男)
──日本と英国のテロ対策を事例として
Ⅱ テロリズムの比較政治
6 テロリズムの定義と行動様式(中村研一)
7 インドネシアのイスラム過激派の現状と将来(河野毅)
8 西ドイツにおける抗議運動と暴力(井関正久)
──「68年運動」と左翼テロリズムとの関係を中心に
9 解放とテロリズム―PFLPとJRA(木村正俊)
『比較政治学の将来』
第8号|2006年11月
政治の均質化がグローバルに進むなか、比較政治学は現実の政治課題にどのように対応したらよいのか。過去から現在に至る主要な政治理論を再検討して、比較政治学の有効性を追求する。
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目次
1 比較政治学の将来とは?(フィリップ・シュミッター)
2 比較政治学における構成主義アプローチの可能性について(恒川惠市)
3 比較歴史分析の可能性
──経路依存性と制度変化(阪野智一)
4 比較政治の将来(藤原帰一)
5 マクロ政治変動の帰結に対する「構造」と「行動」の影響
──多項ロジスティック回帰による経験的検証(三上了)
6 経路依存性アプローチによる制度の比較歴史分析
──韓国とタイにおける金融システムの発展(岡部恭宜)
7 社会的クリーヴィッジと政党システム
──日本における都市農村クリーヴィッジの検討(岡田浩)
『日本政治を比較する』
第7号|2005年6月
日本の政治はどのように比較研究されてきたのか。従来の理論と方法を検証し、欧米各国との具体的な比較を通して日本政治の特殊性と普遍性を明らかにする。
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目次
はじめに(新川敏光)
I 比較の方法
1 『レヴァイアサン』世代による比較政治学(大嶽秀夫)
2 比較政治学方法論と日本政治研究(加藤淳子)
3 比較の視座から見る日本政治
──日本のどこが本当にユニークなのか(T. J. ペンペル)
II 実証的比較研究
4 ドイツと日本の反原発運動と政治(本田宏)
5 日米バブル経済の比較政治経済分析(上川龍之進)
6 政治的象徴の二次元的な解釈
──日本社会とコメ危機を事例として(ティエリー・グットマン)
7 政党政治と執政政治の間
──首相の日英比較(高安健将)
8 高級行政官僚の人事システムについての日仏比較と執政中枢論への展望(野中尚人)
『比較の中の中国政治』
第6号|2004年6月
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目次
1 比較政治学の新たな可能性
──アジア諸国の政治をいかに比較するか(小野耕二)
2 中国の政治体制と中国共産党(高原明生)
3 「社団」から見た中国の政治社会
──中国「社団」調査(2001-2)を基礎にして(小嶋華津子・辻中豊)
4 中国の経済発展と地方の産業行政(三宅康之)
5 「保革共存」なき半大統領制
──台湾の民主体制と政党政治(若林正丈)
6 強大な国家と不安定な支配
──東アジアにおける脱植民地化とその影響(木村幹)
7 フィリピンの大統領制と利益調整(川中豪)
8 多種族国家マレーシアにおける連立政党の仕組みと限界
──1999年総選挙における国民戦線(鳥居高)
『EUのなかの国民国家―デモクラシーの変容』
第5号|2003年6月
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目次
はじめに(馬場康雄)
1 ヨーロッパ化と政治的正統性の行方(小川有美)
2 政治構造の変容と政策変化
──欧州統合の中のドイツ(平島健司)
3 現代ポルトガル政治における「ヨーロッパ化」のジレンマ
──ガヴァナンスの変容とデモクラシーの「二重の赤字」(横田正顕)
4 イギリスにおける地方統治の変容
──サブナショナルなレベルの活性化(若松邦弘)
5 EU統合と政治改革
──イタリアの「長い過渡期」(村上信一郎)
6 中・東欧諸国における「民主化」と「EU化」
──チェコ共和国を一例に(中田瑞穂)
7 スロヴァキアの国内政治とEU加盟問題
──1993-2002年(林忠行)
8 ヨーロッパ拡大とハンガリーおよび周辺地域マイノリティの「民主化」(羽場久浘子)
『現代の宗教と政党-比較の中のイスラーム』
第4号|2002年6月
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目次
序(小杉泰)
I 現代における宗教と政治思想
1 イスラームの挑戦か、諸宗教の復興か
──現代の宗教と政党を考える(小杉泰)
2 西欧キリスト教民主主義
──その栄光と没落(水島治郎)
II 民主化とイスラーム政党
3 イスラーム体制化における宗教と政党
──イラン・イスラーム共和国の場合(松永泰行)
4 民主化期におけるイスラーム主義の台頭
──インドネシアのダーワ・カンプスと正義党(見市建)
5 ソ連解体後の中央アジアにおける宗教と政党
──タジキスタン・イスラーム復興党を中心に(湯浅剛)
III 議会政治と宗教
6 インド人民党とヒンドゥー・ナショナリズム(近藤光博)
7 現代レバノンの宗派制度体制とイスラーム政党
──ヒズブッラーの闘争と国会選挙(末近浩太)
8 イスラエルにおける宗教と政党
──「超正統派」のポリティクスをめぐって(臼杵陽)
『民族共存の条件』
第3号|2001年6月
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はじめに(藤原帰一)
I 紛争をどう見るか
1 国民の崩壊・民族の覚醒
──民族紛争の政治的起源(藤原帰一)
2 民主主義の定着と民族共存の条件(岩崎正洋)
II 紛争の前に─インドとヨルダン
3 暴動の政治過程
──1992-93年ボンベイ暴動(竹中千春)
4 ヨルダンの民族「共存」(北澤義之)
III 紛争の中で─アチェ・アゼルバイジャン・ボスニア
5 アチェ紛争
──ポスト・スハルト体制下の分離主義的運動の発展(西芳実)
6 ナゴルノ・カラバフ紛争の政治的考察
──紛争激化の要因と民族共存の展望(廣瀬陽子)
7 ボスニアの内戦前と内戦後
──民族共存の観点から(月村太郎)
『グローバル化の政治学』
第2号|2000年6月
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目次
はじめに(藤原帰一)
I 国際機構・地域機構・各国政府
1 グローバル化の二つの顔
──相互依存と覇権秩序(藤原帰一)
2 経済のグローバル化とIMFの役割
──コンディショナリティーを中心として(古城佳子)
3 経済的グローバリゼーションと日本(草野厚)
4 グローバル・エコノミーと国際競争力
──ジェソップ、アイリーン夫妻の政治経済学を中心に(高橋善隆)
II 比較分析-ヨーロッパ・アジア・日本-
5 経済グローバル化と福祉国家レジーム
──「新しい収斂」か「分岐の持続」か(宮本太郎)
6 韓国財務部の選好形成(大西裕)
7 「ヨーロッパの顔をしたグローバル化」に向けて?
──ドイツ社会民主党の現在(網谷龍介)
8 1970年代における日本国家の介入様式の変容(内山融)
『世界の行政改革』
創刊号|1999年6月
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目次
発刊にあたって(岡沢憲芙)
はじめに(五十嵐武士)
I 日本の行政改革
1 地方分権改革の成立構造(村松岐夫)
2 日本の行政改革
──地方分権を中心に(森田朗)
II 欧米諸国の行政改革
3 アメリカ合衆国における行政改革(マーサ・ダーシック)
4 イギリスにおける立憲政の発展を考える(ジェイムズ・ミッチェル)
5 ロシア改革研究への一視点
──「移行論」を越えて(下斗米伸夫)
6 スペイン行政の「近代化」
──自治州国家体制とヨーロッパ化(野上和裕)
III アジア諸国の行政改革
7 インドにおける地方自治・民主主義・国民統合(広瀬崇子)
8 韓国の地方制度と地方分権(姜再鎬)
9 中国の行政改革(趙宏偉)