年報編集委員会から原稿募集のお知らせ(年報26号論文募集)

2024年発刊予定の年報26号は、第26回研究大会(今年6月開催)の共通論題「地域研究と比較政治学」をもとに編集する予定です。報告者のほか、会員の皆様から広くご寄稿を頂けると幸甚です。

日本比較政治学会も、設立から四半世紀が過ぎました。この間に比較政治学・地域研究は、方法的にも目覚ましい発展を遂げてきています。しかしその過程において、比較政治学と地域研究との間での違いが強調される傾向も生じてきており、その間の関係が、緊張感をもはらむ形で議論の対象となることも少なくありません。

しかし、地域研究が生み出してきた「厚い」理解や事例分析が、比較政治学における仮説や理論の構築のための基礎となっている場合や、また逆に、比較政治学によって得られた分析結果によって、地域研究の側に新たな視点が導入されたという場合も多いと思われます。これらも含めて、地域研究と比較政治学は、相互に生産的であり、また場合によっては融合的な関係にあると考えるべきではないでしょうか。

そこで、本特集では、これらの問題関心に基づき、地域研究と比較政治学との関係を再検討するというテーマを掲げます。方法論についての検討を行う論文はもちろん、地域を問わず、地域研究と比較政治学を横断する形で分析を展開し、その間でのより生産的な相互関係のあり方についても示唆が得られるような論文を募集します。

投稿を希望される会員は、800字程度の要旨を2023年6月末日までに、下記のアドレス宛てに電子メールの添付書類でお送り下さい。添付書類はワードファイルかテキストファイルで作成し、メールタイトルを「日本比較政治学会年報26号投稿要旨」として下さい。なお、応募された方に対しては、10日以内に受領の連絡を行います。それを超えても連絡がない場合は、下記のアドレスまでお問い合わせください。

年報に掲載された論文は、学会奨励賞の選考対象となります。若手会員の皆様にもぜひ積極的に応募して頂ければ幸いです。なお、ご投稿頂いた論文については、編集委員会での審査を経て年報への採否を決めさせて頂きます。あらかじめご承知おき下さい。

*応募先:年報26号編集委員長 近藤康史

E-mail:yasushi-kondo[at]law.nagoya-u.ac.jp ([at]を@に変更の上、ご送信下さい)